さらに玉手山公園を探索してみる

 

後藤又兵衛の碑を前に写真を撮ったりして夢中だったのですが、やがて何やら違和感を感じるようになってきた。

そう、思い返せばもう30分は人の姿を見てない。
駅の周囲では確かに車や通行人を見かけたのですが、公園に入ってからまだ誰の姿も見ていない。
今日は祝日だと喜び勇んで出かけたのに、そんな休日の自然公園に人の気配が皆無なんて…… 俺、日を間違えた?

底知れぬ不安に耐えきれず、会社の仲間に電話してしまった。
良かった彼が自宅に居て。
「今、会社」なんて言われたら、このまま短パンで出社する羽目になるところだった。


さてここで2つの選択肢が発生した。

公園に入ったとたんに後藤又兵衛の碑にたどり着いて、目的を果たしてしまったのだけれど、これからどうするか。
さっさと家に帰るのか、玉手山公園を探索するのか。

まぁせっかくなので探索してみることにしました。



案内の看板だけを見るとすごく盛りだくさんなのですが、ホントにこれ全部あるのか?
とりあえずグルリと回って確かめてみるか。

このあたりで、喉のかわきを自覚する。
そういえば朝起きてからまだ水分をとってないじゃないか、俺。
じつは公園ってことで、自動販売機がそこらじゅうにあると思っていたのだけど、まだココに来て機械的なものは何も見ていない。
『フジカラー』の文字入りのベンチなら、あまりにもたくさん目に付くのだけど。

↑ 何だこりゃ?
まぁこの先もこんなのが沢山あるんだろうな、きっと。 


坂を下りはじめ、最初に現れたのがコレ。

この舞台で何かが日の目をみることがあるのだろうか。


続いて現れたのが、プレハブっぽい建物が2つ。
左の建物には『おもちゃ館・歴史館』と書いてある。
入ってみるとガラスケースに兜や歴史資料が飾ってあります。

おもちゃと一緒にするなと言いたいところですが、木で作ったおもちゃも飾ってあったので、表記に嘘はない。



「公園」と銘打つだけあって、ここでついに遊具が登場!
↑ ちっちゃ!? 


続いて本道の脇にこんなゲートが現れた。
↑ 森の中で「冒険」の文字が生々しい。 

その横の木に掲げられていた注意書きがコレ。 下の画面のような目に遭うのが目に浮かぶのですが。


道は他にもあるのに、わざわざこんな場所に入ることはあるまい。
そのとき、ついに待望の標識が見つかりました。
「売店」  この文字をどれだけ待ちわびたことか。


階段を下りると開けた場所に出ました。
メインゲートというだけに、ここが本物の出入り口だったようです。
なぜ私はあの入り口に行き着いたのだろうか。

広場には売店と思しき建物が1つ。
あ、売店のおばちゃんが居る!!。
ココに来て、とうとう人の姿を目にしました。
正直なところ心細かった小心な私であります。

ペットボトルのウーロン茶を購入。
これで俺はまだ戦える。

いざ、コースへ戻らん。


で、行き着いたのが
↑ 看板には、『いこいの広場』と書いてあります。 

いこいの広場の全貌


何から何まで微妙ですが、この先にも進んでみたところ、たしかに森に入っていきました。
ただ、そこがさっきの看板のどの森なのかもさっぱり分かりません。

道はまだ続いているようなというか、何となく階段っぽくなってる所とかも在るのだけど、茂みが濃くて怖くて進めず。
立ち入り禁止の標識も見えるし。。。

結局あの『冒険の広場』へ行くしかないのか。

ガッカリするほどアクシデントも何も無い毛虫の道を抜けて着いた冒険の広場。
子供用の遊具がたくさんあります。
30オーバーのおっさんには完全に場違い。
いや、正直遊んでみたかったのですが、ここに限って家族連れが2組居るではないですか。

冒険広場を抜けて登り道。
恐らくここを登りきると、元の後藤又兵衛の碑の場所へ戻って終了ってとこだろう。
猛暑で帽子も被らず陽に晒されて、もうすでに首筋と手が焼けて痛い。
帰ることを考えて坂を登っていたのだが、そんな途中に横のフェンスが開いており、中に看板があることに気付いてしまった。


この時期に梅もないだろうと、スルーしようと思ったのですが、看板の右端の方に気になるものを見付けてしまった。
↑ あの『×』マークは!?
いや、かなりの確率で行き止まりなだけなのだろうけど、地図の種類によっては宝の場所とも取れるわけで。 

しかたない、行くしかないか。(行くしかないの意味が分からんが)

花も付いていない梅林を抜け、×マークの方へとコースアウトしていく。
道の整備もされておらず、草の荒れかたが酷くなっていく。

と、そこで、前方を犬が横切りましたよ。
白地に黒ブチの犬、しばらくコチラを見てから藪の中へ入って行きましたけど、野犬ってやつですか?

さらに少し進んでみましたが、折れた枝やクモの巣の数が尋常じゃなくなってきて断念。
いや、虫嫌いな俺としては快挙とも言えるくらい深入りしましたよ。

↑ これ以上は断念の地にて撮影。 クモとか巣とか虫とか平気な人は是非この先に挑戦してみてください。 


そんなこんなで一回りして元の場所へと戻ってきたのですが、一つだけ心残りが。
案内板に「展望台」という文字があるのですが、その展望台を見付けられないまま1周を終えてしまったのです。

すでにかなり疲れてるのですが…………しゃーない、行きますか。

2週目、あまりにも記憶に新しいデジャヴを体験しながら坂を下っていく。
そして『おもちゃ館・歴史館』の横に展望台への道を発見。

今までの坂道がウソのような長い直線。 ラスボスの間へと続くような道を進んでゆく。
↑ これが最後の戦い。
正直もう疲れていて、早く帰ることだけを考えて動いてる私がいる。 

そして、展望台に到着。
角にはここからの眺めのパノラマ写真に、建物などの解説が書いてあります。

↑ なるほどコレは展望台らしい。 この解説さえあれば、どこに何が見えているのかも一目瞭然な訳です。 

で、実際に見えているのが以下。
左を向いた風景が上写真。
右を向いた風景が下写真。


下からの木が茂っていて、この展望台は何も展望できません……



オチも付いたところで、もう帰っていいですか。
いや、もうお腹いっぱいです。