畠山重忠を訪ねる

 

畠山重忠公史跡公園 (2023/2/8 撮影)


埼玉県は深谷市。秩父鉄道の永田駅で降りまして、南西に20分ほど歩いたところに在るのが『畠山重忠公史跡公園』です。


ここには『畠山重忠公之像』があります。


源平合戦のひとつ一ノ谷の合戦にて、源義経は急斜面を馬で駆け下りて敵を急襲しました。これを「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」といいます。この時、畠山重忠も従軍しており、愛馬の三日月を壊したくないことから背負って下りたという伝説を銅像にしたものです。








同じ公園内に畠山重忠の墓もあります。
堂が建てられていて、雨風から守られています。



すぐ横には重忠の父である畠山重能の墓と伝えられているものがあります。
木の下にあるこの石が墓なのだそうです。



おまけ
永田駅からこちらの公園への道中に「しげただはし」という橋を渡ったのですが、古い時代の武士の名を冠する橋とは思えない近代的で巨大な建築物でした。





菅谷館跡 (2023/2/8 撮影)


埼玉県は深谷市。東武東上線の武蔵嵐山駅(「あらしやま」ではなく「らんざん」とよむ)で下車。
南に20分ほど歩いた先に在るのが菅谷館跡です。



ここにかつて畠山重忠が館を構えていたといわれています。
館跡の現在では草木が茂るばかりですが、空堀や土塁の跡は見て取れます。


本郭、二ノ郭、三ノ郭に囲まれた中央付近に畠山重忠像が立っています。

館だからでしょうか旅装や武装ではなく平服姿の畠山重忠の像です。




敵の袖を引きちぎったり投げ飛ばしたり馬を担いだりと、怪力ぶりが伝わっている畠山重忠ですが、この像からは荒々しさは感じられません。