神武天皇とは
 
 
我らが日本の国体の礎を築いた初代天皇が神武天皇です。
日本の神話と歴史をつなぐ存在でもあり、神武天皇より以前は大国主命や天照大神などの神話の世界になります。

日本書紀に記されている神武天皇の足跡は、ほとんどが東征のお話です。

九州は日向国の高千穂宮から東征を開始した神武天皇は、それなりの年月をかけて瀬戸内から畿内へと東に向かって平定していきます。
しかし、現在の奈良県に在ります生駒山を越えた辺りで、現地の土豪の長髄彦に進撃を阻まれて、苦戦に陥ります。

日の登る東へ向かって弓を引くことは畏れ多く地の利が悪いということで、神武天皇の軍は南の熊野(和歌山)経由でぐるりと敵の東側へと回り込むルートを進軍しますが、ここでもまた苦難の連続でした。
それでも、天照大御神から賜った宝剣と八咫烏の案内でなんとか道を切り開いていきます。

迂回を完了した神武天皇は、長髄彦との決戦を行います。
しかし、ここでもまた敵が強い。
やがて、神武軍側の敗色が漂ってきたところで、とつぜん空から雹が降ってきたといいます。すると、そこへ鵄(とび)が飛んできて、神武天皇の弓にとまったかと思うと、金色の光を発しました。
それを見た長髄彦の陣は大混乱、神武天皇の軍は一気に長髄彦を打ち倒しました。

畿内を勢力圏とした神武天皇は、橿原宮で即位を行い、初代天皇となりました。